小学校からの矯正治療、口腔筋肉機能療法の必要性について
呼吸や嚥下、咀嚼、発音などの生きていくために必要な口腔機能により、歯列や咬合、周囲の骨、筋肉などの形態が形作られています。しかし、指しゃぶりやお口ポカンなどの口腔習癖があると、形態はその悪影響によって乱れていきます。それによって乱れた歯列形態により、さらなる口腔習癖が誘発され悪循環に陥ります。
理想な機能と形態を得るために、まずは健全な機能の獲得が必要です。そのためには、口唇と頬筋などの外側からの圧力と舌による内側からの圧力、この二つに噛み合わせの力と歯が延びようとする力を加えた4つの力のバランスがうまく釣り合うと良い歯並びが誘導できると言われています。
小学校低学年(前歯交換期終了)までに始める事が理想
指しゃぶり、お口ポカンなどの口腔習癖を発見したら、その時点で指導を開始していきます。
ただし、幼稚園までの幼児期は本人への指導は厳しいため、保護者の方に生活習慣改善の指導から始めて将来の機能訓練の準備をしていきます。
小学校の低学年になると、自分で口腔習癖を理解し自分の動作を振り返りコントロールできるようになってきます。話が少しずつ理解できるようになり、素直で親の影響が強い時期でもあるため、親を交えた機能訓練の指導が始めやすいと考えています。そして、小学校低学年は前歯部交換期でもあり、口腔習癖による永久歯への影響が出始めるという点でも重要な時期です。
また上の顎の骨の成長は10歳から11歳で成長が止まってしまい抜歯をしなくても歯並びを良くする絶好の機会となるため、6歳から11歳の間に治療を始める事がとても重要であると考えています。子供の矯正を悩んでいる、いつから始めたら良いかわからないから相談したいなどありましたら是非カウンセリングお越しください。