咬み合わせと健康の関係
咬む力は最大60kg前後と言われています。食事以外にもバランスを保ったりパワーを発揮したりと、歯は力が集中する所です。そのため、噛み合わせは健康と密接に関わっています。
良い咬み合わせと悪い咬み合わせ
良い咬み合わせ
- ・咬む時に多くの歯がバランスよくたくさん噛める
- ・上と下の歯の山がしっかり咬み合う
悪い咬み合わせ
- ・咬合面がガタガタしている
- ・食事中や食後に顎に違和感がある
- ・歯が変な所にあたり、顎がスムーズに動かない
- ・上と下の接触部位が少なくて食事が食べづらい
歯ぎしりや食いしばりが続くとくさび型に歯が削れてしまうことがあります。これをくさび状欠損(WSD)といいます。歯みがきのやり方が悪くて生じるケースもあります。
咬み合わせが悪いと起こりやすいトラブルとは?
1.むし歯や歯周病になりやすい
歯ブラシが難しく、汚れが溜まりむし歯になりやすくなります。
バランスが悪く特定の歯に負荷がかかると歯の表面がどんどん削れてしまい、知覚過敏やむし歯を引き起こしやすくなります。また、同様に過度な負担がかかるため、歯の周りを支えている骨が破壊されてしまい、歯周病が悪化してしまいます。
2.良い歯科治療ができない
不安定な咬み合わせ、土台(骨)に被せ物を入れることは、不安定な土台に家を建てるようなもの。
被せ物は入れ歯の寿命を縮めてしまいます。
3.顎関節症
咬み合わせの不調は顎の関節や周りの支える筋肉に負担をかけ痛みが出ます。
また、顎関節症が咬み合わせを悪化させることも。
4.頭痛や肩こり
口の周りの筋肉は首や肩、こめかみに繋がっているため、血行が悪くなり頭痛や肩こりを起こしやすくなっています。仕事中や集中している時、ぐっと顎に力が入っている方は要注意です。
簡単ゆがみチェック
1.左右は平行?
割りばしをくわえて鏡を見てみましょう。どちらかに傾いていませんか?
2.中心は合ってる?
鏡に向かって笑ってみましょう。上下の前歯の中心線は一致しますか?
咬み合わせを悪くする原因は?
-
①
頬杖をつく・足を組む
-
②
片方ばかりで噛む
-
③
うつ伏せ寝
-
④
歯ぎしり・食いしばり
-
⑤
歯周病
-
⑥
歯科治療途中の歯
※1長期間未調整や、割れ・欠け、放置など
1つでも当てはまる項目があれば一度検診にきてください。
日常的なデンタルケアや注意点など詳しく聞いてみてください。
歯列接触癖(TCH)とは ?
継続的に上下の歯を接触させてしまう悪習癖のことを指します。
仕事中、何か集中したりするとき無意識に咬んでしまい、筋肉が緊張してさまざまなトラブルに繋がることが分かってきました。
歯列接触癖が招くトラブル
歯が割れる、摩耗する、修復物の脱離や破損、知覚過敏、歯周病、顎関節症、頭痛、肩こり、首や腕のしびれなど
上記のトラブルが原因不明な場合は注意しましょう
もしかしてあなたも歯列接触癖?
歯列接触癖セルフチェック
①口を軽く閉じて上下の歯を噛む
②唇を閉じたまま上下の歯をゆっくり離す
この状態に違和感を感じる方、唇まで開いてしまった方は歯列接触癖の可能性があります。 早めにご相談ください。
他にもこのような症状があれば要注意!
-
①
舌に歯の痕がある
-
②
頬の内側に
咬合線がある -
③
下顎の内側に
骨隆起がある